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    • 2010/10/10 21:07
    • ジーフリト外伝 日だまりの章Ⅳ
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    • 暖かい日だまりに柔らかい風
      おばさんのお話し


      岩の前に進み出たジーフリト。
      もう心に迷いはありません。
      岩をしっかりと見据え、バルムンクに語りかけます。
      「ニーベルンゲンの至宝よ、名だたる名工の打ち鍛えし業物バルムンク!此方の力をもって乙女の願いを満たせ!」
      ジーフリトはすらりと剣を抜き放ち目よりも高くバルムンクをかざしました。
      辺りから幾筋もの光が放たれ、バルムンクに吸い込まれていきました。
      光が収まるとバルムンクは淡く輝きその刀身に何かを映し出しました。
      バルムンクの刀身に映し出されたのはティーナの生涯でした。

      両親を失った戦

      村の長たちとの慎ましい暮らし

      精霊たちの慈しみや村人たちの感謝を『声』として伝えた日々

      ひたすら祈り続けた美しい暮らし

      そしてオルトウィーンが村を訪れ、この「契約の泉」に来るまで……

      ティーナのすべてを知ったジーフリト
      暫く押し黙り、森の奥をじっと見据えておりました。

      彼は二人の妖精を自分の近くに呼び寄せ、深い溜め息…

      「妖精たちよ、答えてくれ。神は何故にこの乙女を二つの岩にしたのだ」サッキュバスが答えます。
      「ここは神から『声』を授かった者しか入れない聖地。でもティーナの願いによって神は王子、あなたをここに導いたの…ティーナは戦を止めて村人たちに災いが降りかからないように祈ったわ…自分の一番大切なものを神に差し出して。
      この泉を訪れた多くの『声の一族』は自分の命を神に捧げたけどティーナは違ってたのよ。
      ティーナが一番大切にしてたのは精霊たちや森や川に深く感謝する心と感謝する心を持つ人々を慈しみ愛する慈愛の心だったの…
      自分の命より自然に感謝して人々を慈しむ心が大切だったのよティーナは…
      哀れんだ神はティーナの二つの心を岩にしてここに残したの……」

      聴き終えたジーフリト
      静かに目を閉じたままです。
      「バルムンクが泣いてるよぅ…バルムンクの声を聞いてよぅ」
      インキュバスがおっとりと言いました。


      風が少し冷たくなってきました
      またあした

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