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    • 2010/10/7 14:47
    • ジーフリト外伝 日だまりの章Ⅱ
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    • 小さな日だまりはゆっくり時が流れます


      泉を見つけたジーフリトと従者たち。
      みな馬から降りて泉に近づきました。
      先を歩くジーフリトが泉の脇にある二つ並んだ岩の前にさしかかります。すると突然、濃い深い霧が一行を包み込みました。
      自分のつま先も見えない程にまとわる白い霧。

      従者たちは互いの名を呼び合い無事を確かめ合いましたがジーフリトの返事がありません。
      いくら叫んでも声は白い霧に吸い込まれていくだけ…

      従者たちは霧の中で手探りで互いの居場所を見つけ、ひとかたまりになりました。

      年配の従者が皆に声を掛けます。
      「これはこの土地の悪霊か精霊の仕業に他なるまい…いずれにしてもジーフリト様は強いお方、心配は無用じゃ…このままジーフリト様をお待ちしよう」
      他の者はこれに従いその場に腰を降ろしました。
      この霧はいったい誰の仕業でしょうか。

      そうです、いたずらな森の妖精サッキュバスとインキュバスの仕業でした。
      二人は神からジーフリトだけを「契約の泉」に連れて来るように言われていたのです。
      サッキュバスが道に迷わせ、深く白い霧でジーフリトたちを包み込みました。
      インキュバスは従者たちとジーフリトの声を遮りました。

      二つ並んだ岩の前にさしかかったジーフリト。
      不思議な『声』が心に響きました。
      驚いて振り向くとそこは何も見えない濃く白い霧! ジーフリトは従者たちの名を呼びましたが返事はありません。

      しかしジーフリトは狼狽しませんでした。
      龍をも打ち倒した王子はゆっくりと辺りを見回すと吊り履いだ名剣バルムンクの柄を握り、静かにしかし力強くバルムンクに語り掛けました。

      「バルムンクよ、ニーベルンゲンの至宝よ、わしは此方を信ずるぞ」

      泉のほとりの柏の枝。
      二人の妖精がこの様子をみて居りました。
      これから何が起きるのでしょうか……



      小さな日だまりはお日様がすぐに隠れます
      また明日お話ししてね

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