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    • 2012/1/12 22:43
    • ぶーさんへ
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    • 遅くなりました!
      コラボ用の本文が仕上がりましたので、確認お願いします!

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      雲ひとつない晴天に、赤々と輝く太陽が肌寒い境内を温めている。
       灰色の石畳が敷き詰められた敷地に建てられた小さな社の前に立つ少女は、竹箒を持ったまま真紅の鳥居を気にかけていた。今頃、ここから離れた場所にある大社では盛大な初詣が行われていることだろう。でも、ここには、おみくじも甘酒もない。
       ただただ静かに人々の安全とご多幸を見守っている神を祀り、そしてその社を守る彼女は純白の着物に紅い袴を穿き、背まで伸びた黒髪は、地に積もった白雪に墨を垂らしたようだ。去年と同じように、今年もまた静かなお正月になりそうだと彼女が諦めかけたとき、鳥居の前に続いている石段を登る足音が聞こえた。
       ハッと鳥居に視線を向けると、そこには見知った顔が立っていた。
       物心ついた頃から傍にいる男の子……いわゆる幼馴染。
       またぞろ冷やかしに来たのかと彼女が問うと、彼は少しはにかんだ笑みを浮かべて頷いた。いつもそうだ。いつだって彼は彼女の傍にいた。そして、この先もずっと。
       賑やかでもなく、騒がしくもない、二人だけの初詣。
       少女は気恥ずかしげに、それでいて嬉しそうに言った。
      「明けましておめでとうございます。これからも、ずっと、よろしくお願いします」
       冷風が吹き抜ける境内にひと足早く春が訪れ、少女は密かに祈る。
       この先も彼と一緒にいられますように、と。
      物言わぬ神は小さな社から二人の姿を見守り、たまには願いを叶えてやるかと微笑むのであった。

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