∞天魔破旬∞さんの日記

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- 2010/1/29 19:38
- なんか近頃最近突然さぁ
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- 長年連れ添った仲の良い老夫婦がいた
  「片方が死んだらさみしくないように壁に埋めよう」
  
  と約束していた
  
  しばらくして、ばあさんが先に死んだ
  
  じいさんは悲しみ約束通り壁に埋葬した
  
  すると事あるごとに壁の中から「じいさん、じいさん…」と、ばあさんの呼ぶ声がする
  
  じいさんはその声に「はいはい、ここにいるよ」と応えていたが、ある日、どうしても用事で出掛けなくてはいかなかったので村の若い者に留守番を頼んだ
  
  男が留守番をしていると壁の中から声がする
  「じいさん、じいさん…」男は「はいはい、ここにいるよ」
  最初のうちは応えていた
  
  けれど、ばあさんの声は何度も何度も呼びかけてくる…。
  「じいさん、じいさん…」
  
  やがて男は耐え切れなくなり叫んだ
  
  「うるせえ！じいさんはいねーよ！！」
  
  すると、壁の中から鬼の形相をした老婆が現れ「じいさんはどこだぁ！！」と叫んだ。
  
  突然、まばゆいばかりのスポットライトが、飛び出したばあさんを映し出す
  
  「JI-I-SA-Nは」「DO-KOだ！」ステージにばあさんの声が響く
  
  詰め掛けたオーディエンスは、ばあさんの久々のステージに期待で爆発寸前だ
  
  今晩も伝説のリリックが聴ける
  
  ストリート生まれヒップホップ育ち。
  本物のラップが聴けるのだ
  キャップを斜めに被り、オーバーサイズのＴシャツに身を包んだじいさんがターンテーブルをいじりながら目でばあさんに合図を送る
  
  重たいサウンドがスピーカーから響く。
  ショウのはじまりだ
  
  「ここでTOUJOU！　わしがONRYO！　鬼のGYOUSO！　ばあさんSANJO！
  
  違法なMAISO！　じいさんTOUSO！　壁からわしが呼ぶGENCHO！
  (ドゥ～ン　ドゥンドゥンドゥ～ン　キュワキャキャッキャキュワキャ！)
  年金減少！　医療費上昇！　
  ボケてて大変！　食事の時間！
  冷たい世間を生き抜き！
  パークゴルフで息抜き！
  どこだJI-I-SA-N老人MONDAI！
  そんな毎日REALなSONZAI！
  
  SAY　HO！(HO！)
  SAY！HO　HO　HO！」
  
  じいさんのPlayも好調だ
  オーディエンスの熱狂は恐いくらいだ
  
  まだ俺達の時代は始まったばかりだ、そんなメッセージのマシンガンがばあさんの口から飛び出していく
  
  本物のヒップホップ。
  
  それがここにはあるのだ