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    • 2012/9/29 12:36
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    • 真夜中の3時、滅多に鳴らない彼の携帯電話が鳴動しだした。

      彼は着信音で目が覚めた。
      ディスプレイには“公衆電話”と表示されている。
      イタズラ電話で無い限り、公衆電話から彼に電話をしてくるのは只一人。
      友人の“K”だけだ。

      (こんな時間に録な内容じゃあないな)
      そう思い携帯の電源をオフにした。

      翌日の昼頃、再び彼の携帯ディスプレイに“公衆電話”の四文字が浮かび上がる。

      彼(以下Xと呼ぶ)は一瞬躊躇ったが電話に出た。

      K「X、頼む一週間程お前の家に泊めてくれ」
      X「意味が分からんね。」
      K「仲間だと思っていた奴から裏切られた。彼女からも捨てられた。」
      X「またクスリが原因だろ。いい加減にしろ。」
      K「頼む、もう一週間近く何も食べてない。こんな時ばかり電話をして本当にすまない」
      X「しょうがない、2~3日なら泊めてやるよ」


      Kはドラッグが原因で入院歴も有り、一度立ち直り結婚もし、子供も産まれたのに再発させて離婚。
      再び更正し、モデルの子を捕まえたのに、また過ちを繰り返したようだ。

      ただ、彼は墓場まで持って行かなくてはならない恩義をKから一つ受けていた。


      K「助かる。金が全く無いので新宿まで迎えに来てくれないか」
      X「甘えるな。金が無いのに何でライターの摩擦音がするんだ」
      K「シケモクだよ」
      X「得意のタクシーただ乗りしてでもこっちへ来い」
      K「今の状態でできる分けないだろ」


      X「… 前の嫁さんの所に行くのは無理なの?」
      K「それだけは出来ない。俺はアイツ(捨てられたモデルの子)がまだ好きだ。
      それをしたらアイツを裏切る事になる。」


      その言葉を聞いた時、彼は新宿まで迎えに行こうと思った。

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