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- 2012/4/5 0:45
- 読書日記 33
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- 『私という運命について』
出版社 / 著者からの内容紹介
人間の運命とはいかなるものなのか……。気鋭作家による傑作書下し長編。
大手メーカーに勤務する冬木亜紀(29歳)が、かつて恋人からのプロポーズを断った際に、相手の母親から貰った一通の手紙……。
女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして運命とは……。傑作書き下ろし長編。
【私的感想】
登場人物の心理描写や表現が、俺が好きな女性作家の藤堂志津子と似ていたので、てっきり作者は女性だと思ってました。
読んでいる途中で男性だと知って、少しビックリ。
テーマとしては、
「運命は自ら切り開くべきか、それとも其れに身を委ねるべきか」
で、直接的な表現では書かれてなく、暗示的に書かれてる。
そう言ったテーマを考えるより、主人公や他の登場人物目線の人に対する見方が非常に細やかで、個人的には此方の方が面白かった。
主人公は電話機の端末メーカーに勤めている。
年代では固定電話から携帯電話にシフトし始めた辺りから始まり、そこからiモードの登場、インターネットが普及し始めた所までとなっていて、時代の変遷に多少思いを馳せたりもしましたね。
~またまた余談~
俺が大学生の頃は携帯が丁度普及した時とピッタリ重なっている。
まだ持ってなかった時の事。
大学の授業の一般教養のクラスで俺が一目惚れした子がいる。
一般教養なのでクラスが同じとかの共通点が無く、何時も数人と一緒だったので話しかける機会がなかった。
先ず男の友人に相談した所、手紙を渡すのが良いのではと言われた。
次に女友達に相談したら、それは意外と良いアイディアだと言われ、決行する事にした。
返事を貰うには俺の連絡先を付記しなければならない。
相手も俺の自宅に電話するのは気分的に重かろうと思い、わざわざ携帯を購入した。(家の電話じゃ不在の場合が多いしね)
結果は駄目でした。
電話で話した後、少々泣きましたね。
その時、別の女の子(相談した女友達ではない)から少しアプローチを受けてたが、そこに逃げ込みはしなかった。
俺は多分その子の事は軽く傷つけてたんだろうなあ。
文章書いてたら胸が少し苦しくなってきた。
おしまい
- 『私という運命について』