滝乃 閨さんとモバ友になろう!
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- 2010/7/7 16:37
菊さんの願い事
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- 今日は七夕さま
ですね。
母が入院している病院の食堂にも笹飾りがありました。
ご高齢者が多い病棟で認知症の患者さんも少なくありません。
そこでリハビリも兼ねてでしょうか、おじいちゃんお婆ちゃん
に短冊を渡し、願い事を書いてもらっているんでしょう。
笹の葉に数枚短冊がぶら下がっていました。
私は母の短冊を探しましたが、残念ながらそこにはありませんでした。
でも一年半程 その病棟に通っている私にとって 短冊に書いてあるおじいちゃんやお婆ちゃんも ほとんどが顔見知りで 微笑ましく 見ることができました。
ふと目に留まった一枚の短冊…
それは認知症のある菊さん(仮名)というお婆ちゃんのもの。
菊さんは、わがままだけど 憎たらしいそれではなく、まるで幼児の様な可愛らしさのあるお婆ちゃんです。
人が傍にいないと騒ぐので 日中はナースステーションか 人の病室でいつも遊んでいます。
菊さんは90才を超えていて 足が不自由なのに個室の病室にだまっていられない 淋しがりやさんなのです。
可愛い…私の母とも仲良しです。
話す事は毎回同じことの繰り返しだけど 可愛いので飽きません。
そうそう…菊さんの短冊には 震える字でこう書かれていました。
《天国に行きます。 キク 》
………願い事じゃねぇじゃん…
私は食堂で、一人吹き出しました。
キクさんの短冊は願い事ではなく もはや宣言書と化していました。
《Yes,you can》
キクさんはきっと天国に行けるでしょう。
でももう少しこちらで遊んでいかれたらいいと私達母子は 願います。
今年はそんな七夕さまでした
- 今日は七夕さま